とっくりばあさんの知恵袋|おやすみちゃぶ台~語り部・富子~ #1

おやすみちゃぶ台

こんばんは、今日も一日お疲れ様🍵
夜が静かになると、ふと昔のことを思い出したりしませんか?
そんな夜にお届けするのが「とっくりばあさんの知恵袋」。
語り部・富子が、ちゃぶ台の灯りのもとで、そっと語らせてもらいます。


❄️ とっくりばあさんのはなし

昔々、山あいの静かな村に、「とっくりばあさん」と呼ばれるおばあさんがいたそうな。
冬になると、くたびれた“とっくり”(今で言うハイネック)を何枚も何枚も着こんで、
まるで雪だるまのように、まんまるになってた。

ある日、村の子どもたちが声をかけた。
「ばあちゃん、そのとっくり、何か入ってるんじゃないの?」

するとばあさんはニコッと笑って、こう言ったそうだよ。

ふふふ。この中には知恵袋が縫い込んであるのさ。


🧵 縫い込まれた、昔のくらしの知恵

とっくりばあさんの知恵袋は、母から代々受け継がれた、小さな布の袋。
針仕事が得意だったばあさんは、その袋を裏地にそっと縫い込んでいたんだと。

そこに入っていたのは、こんな暮らしの知恵たち:

  • 風邪をひいたら、熱々の番茶に梅干しを落として飲むんだと。
  • 雪が降ったら、味噌を焼いてごはんにのっけると、身体があったまるんさ。
  • 大事なものは、頭より高い位置に置くと良いらしいよ。

どれも、かつてのくらしのなかで、自然と身についた“生きるための知恵”。
それを、ぬくもりと一緒に着込んでいたのが、とっくりばあさんだったんだねぇ。


▶️ 動画で語りを聴く【YouTube】

夜のちゃぶ台で、富子がそっと語りかける

🟡 《とっくりばあさんの知恵袋 #1》
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🌙 おやすみ前に、あたたかいものを

知恵袋の中身って、今では当たり前に思えることばかりかもしれないけど、
その一つひとつが、誰かの経験と、あたたかさから生まれたものなんだねぇ。

今夜は、ぬくもりのある言葉を、あなたの心にも届けられたならうれしいです。
それでは、また次のちゃぶ台で🍵
おやすみなさい。

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