「夏なのに小豆? 昔のちゃぶ台に響いた“おまじないの音”」

おやすみちゃぶ台

こんばんは〜、富子だよ。

夏の夜に、小豆を煮る音が聞こえてくる――
そんな不思議な記憶、あんたにはあるかい?

今回のお話は、「小豆の音」にまつわる、
ちょっとだけ昔っぽくて、ちょっとだけやさしい話なんだわ〜。

夏なのに、なして小豆?って思う人もいるかもしれんけど、
昔のちゃぶ台には、季節とはまた違った“知恵”があるんさ。

今夜は、そんな昔の風景を思い出しながら、
ゆっくりお読みくださいな🍵


ことこと……くつくつ……

夜な夜な、小豆を煮る音が聞こえてくると、
「あぁ、今日も誰かがあったかいもんを用意しとるなぁ」って、思ったもんだわ。

ばあさんが、よく言っとった。
「甘いもんは、体のごほうび。けど、小豆はただ甘いだけじゃないんだよ」って。

 

小豆ってのは、むかしから「薬になる豆」って言われとってね。
とくに体の“水の巡り”を整えるのが得意なんだと。

 

昔、ばあさんは決まって土用のころになると、小豆をことこと煮ていた。
「この音を聞いたら、夏バテしないからね」って。
煮てるのは小豆だけど、本当は家族への思いやりだったんかもしれんなぁ……。

 

現代で言えば、利尿作用ってやつだねぇ
おしっこがちゃんと出んと、体に余分な水がたまって、むくんだり、熱がこもったりするじゃろ?
小豆にはカリウムがたっぷりで、塩分を外に出す働きがある。
だからむくみや高血圧にもええって言われとる。

 

それだけじゃない。
小豆に含まれるサポニンには、体の中の“サビ”を取ってくれる抗酸化作用もあるんだわ。
つまり、老化予防にもなる豆ってことだねぇ。

 

そして何より…食物繊維が豊富で、
お腹の調子も整えてくれる。まさに“やさしい豆のちから”だわ。

とっくりばあさんは、こうも言っとった。

「薬じゃない。でも、薬みたいにそっと効く。
それが豆の力なんだよ。」

 

小豆を煮る音が、ことこと響いてくる夜は、
なんだか誰かが「おつかれさま」って言ってくれとるような気がするんだわ。

 

「今日もようがんばったなぁ」って、
あったかい甘さが、自分を包んでくれる――

小豆の香りは、心の湯たんぽみたいなもんだねぇ。

 

今夜は、小豆の力を借りて、
体とこころ、じんわりほぐしておやすみ。じゃ今日はここまで
また、ちゃぶ台で待っとるでよ🍵おやすみなさい


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