こんにちは、富子だよ〜。
今日のちゃぶ台雑学はね、「仏壇のごはん」についてなんさ。
昔から当たり前のように、仏壇にはごはんをお供えするじゃろ?
しかも、あのごはん、山盛り。
てっぺんがピンと尖っとるくらい、見事に盛ってある。
──でも、なんで?
それはね、
ご先祖さまに「おかえりなさい」「よう来てくれました」って、
心を込めた“おもてなし”なんさ。
見えん相手だからこそ、できるだけ丁寧に。
てっぺんをとがらせて、まるで山みたいに盛る。
それは「精一杯よそいましたよ」っていう証拠なんだわ。
富子が子どもの頃ね、
その仏壇のごはんが、まぁおいしそうで。
ついに我慢できなくて、手を合わせて
「ごはん、ちょうだい」って言ってから、こっそり食べたことがある(笑)
今はちゃんと「ごはん、下げるよ〜」って声をかけてから、
ありがたくいただいとるけどねぇ。
そうそう、これもよう聞かれる話なんだけど、
「仏壇って、毎日ごはんお供えしないとダメなの?」って。
これね――実は、決まりはないんさ。
お盆や月命日、命日だけでも、
「思い出してくれる」ってことの方が、ずっと大事なんだわ。
富子みたいに、ごはんが炊けるたびに「ちょっとだけどうぞ」って出せる人は、
それだけでもう十分“心づかい”が伝わっとると思うよ。
ご先祖さまは、毎日そこにおって、見守っとってくれるけど、
無理せず、自分のペースで「どうぞ」って声かけてあげれば、それでええんさ。
あ、それからもうひとつ。
昔は「山盛りのごはんは縁起が悪い」って言われることもあったんさ。
仏様のごはんと同じだからってね。
でも今はどうだい?
「大盛り無料!」「メガ盛り名物!」って、お店でもてんこ盛りが名物になっとる。
富子はねぇ、思うんだわ。
あれも“心づかい”なんじゃないかって。
「お腹いっぱいになってほしい」
「おいしかったって笑って帰ってほしい」
そんな気持ちが、どんぶりの中に山盛りに詰まってる。
仏壇のごはんも、お店のごはんも、
やっぱり“誰かを想う気持ち”が根っこにあるんだわ。
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それじゃあ今日はここまで。
また、ちゃぶ台で待っとるよ🍵
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